自分なりの判断基準はずっと『カッコいいかどうか』だった気がする

例えば、年収700万円と年収1000万円だったら、1000万円の方がイイと思うんだけど、それってどんだけ違うのか？みたいな話。どっかでみた記事にはラーメン屋いって普通のラーメン頼むか、全部のせラーメンみたいのを頼むか、みたいな違いとか書いてあって言い得て妙だなとか思ったんだけど(実際には累進課税的な話で、それよりも差は小さいと言える)、最近は"全部のせとか食うとちょっと次の日胃がもられるから普通でイイかな"とか、ちょっとスカしたオッサンの方が"カッコいい"んじゃないかな？と思ったりするわけです。

まぁ、要は足るを知るみたいな話で、そんなにガメつくいくよりも、余裕があってシレっとしてる方がカッコいいんじゃないかと。

あと、どうしてもガキの頃から憧れてしまうのは"手ぶら"。中学の頃にヤンキーの先輩が、細身の短ラン＋ボンタンで、手ぶら(というか、ポケットに手突っ込んでる)で歩いてるのがシュっとして、とてもカッコよくみえた。今でもケータイやらイヤホンやらカギやら財布やら何やら、あんまり手ぶらが適したシチュエーションって多くないのだけど、極力手ぶらな方向に倒そうとしてしまう。

そして、なんで自分はIT業界でエンジニアになろうと思ったのか。ポジティブに言えばカッコよくみえたんだけど、ネガティブに言うと、いわゆる営業職で大した成績も出せずにお客さんにも会社にも頭を下げまくってる自分の将来の姿が見えたらから、な気がする。カッコよくなさそうに見えた。

が、今の自分はどうか？っていう話。

新卒で入った会社では、プログラマとして、見た目もロン毛にしたり坊主にしたり、とにかくサラリーマンに見られたくなくて頑張ってたんだけど、スーツなんて誰もきてない職場に転職したら、逆にあんまり気を使わなくなったというか。でも、ある種エンジニアとして社会不適合感を出していくことが美学のような気もしていたわけです。そっちの方がカッコいいと思ったから。

そんな自分がソリューションアーキテクトっていう名前だけだと何やってるのか全然分からんような職業に転職をしたとたん、自分の中での基準が変わってしまったように思う。

例えば、新卒の頃に、トラブルになると急に元気になって燃える上司がいた。何とも心強い便りになる上司。スゲーなーって思ってたけど、当時はカッコよくは見えなかった。技術があれば、あんな風に振る舞わなくても食っていけるしな的な冷めた見方をしていた。

が、今はどうだろう？業界的には"謝り侍"とか言うんだけど、トラブった時、そして、お客様が激怒して"くれている"時(本当にダメな時は怒られることなく契約を切られる…)は、とにかくテンション上げて乗り切りながらも、"アップセルのチャンスぢゃー！！"とかって思ってしまうような気持ち悪いオッサンになってしまった。。新卒の頃の自分が今の俺を見たら、どんな風に思うんだろうか(遠い目)。

しかし、下北沢とかで役者を目指してる人がいたとする(いや、下北沢じゃなくてもイイんだけど)。そういう人と、ある種、役者みたいな感覚で営業やってる人との違いってなんだろうな？と。

前の会社では、プレゼンテーションではどこかでネタを入れてドッカンドッカンさせるのが偉い的な風潮があって、自分はとにかくその雰囲気が好きだった。スベるかスベらないか、というか、積極的に笑いを取りにいくヤツかどうかはOne Teamの一員として重要だったのだ。レジェンドみたいな上司が起業して去った後に入ってきた恰幅のいいボスは、エンタープライズ畑出身だから雰囲気変わっちゃうのかな？とか思ってたら、two pizza rule(1つのチームは2枚のピザを食べるのにちょうどイイくらいのサイズにしろ的な話)の説明する時に、"私なら、1人で2枚のピザを全部食べれちゃいますけどね！ハッハッハ"と、かっ飛ばして、日本では誰もが知るような大企業の重役の皆様を前にして、完全にスベ(以下略)。

とか、そんな職場で働いていたら、たまに役者みたいな感覚で、はじめて会うお客様に接することが増えていった。自分が自分で気持ちワリィなって思うけど、忙しい中で時間を割いてくれたお客様に対して、どれだけ楽しかったなって感じてもらえる時間に出来るかって自分の中では大切だった。

そんなことを、全裸監督の最初の方を見ていて思っていたのだけど(ネタバレしたくないので詳細はNetflixでご覧ください)、最近プライベートで親戚が所有している不動産に関すること(って言っても昔バイトしてた親戚の会社の掃除とかだけど。笑)に携わっていて、不動産の売買とか興味出てきた。

多分、狭小邸宅 (集英社文庫)を読んだからだと思うんだけど、ひょっとしてこういう世界でもやっていけたりするんだろうか、、とかっていう。

とは言え、今の仕事を辞めてまでどうこうとは思わないんだけど、なんとなくこれから外国の人が東京に住むこととか増えそうだし、語学とITの技術を活かしながら、宅建でも取って不動産仲介業とか、、どうなんですかねぇ。とか書いてる暇あったら仕事しろって話ですよね。ハイすいやせん、、、笑